はじめに
「スクラッチってかっこいいけど難しそう…」
そう感じているDJ初心者の方は多いのではないでしょうか?
実はスクラッチは、毎日10分程度の練習でも確実に上達します。
この記事では、初心者でもすぐに始められるスクラッチ「ベーシック3パターン」と、効率の良い練習方法を解説します。
今日からあなたも“音を操る”DJの一歩を踏み出しましょう!
スクラッチとは?|仕組みと面白さ
スクラッチとは、ターンテーブル(またはコントローラー)上でレコードや音源を手で前後に動かし、音にリズムや表現を加えるテクニックです。
ヒップホップの誕生と共に生まれ、現在はジャンルを超えて様々なスタイルに応用されています。
- 音を「切る」ことでグルーヴを作る
- タイミングと手の動きで無限のバリエーションが生まれる
- ビートに“自分の個性”を刻める
その魅力にハマるDJが今も増え続けています!
スクラッチを始めるのに必要な機材
初心者でもスクラッチを始めるために必要なものは以下の通りです。
【必須機材】
- ターンテーブル(アナログの場合)(例:Technics SL1200MK7)
- DJミキサー(アナログの場合)(例:Pioneer DJM S11)
- DJコントローラー(例:DDJ-FLX4)
- DJソフト(Serato DJ Liteやrekordbox)
- ヘッドホン
【あると便利なアイテム】
- 滑りやすいスリップマット(フェルト素材の物や特殊シート)
- 耐久性の高いUSBケーブル
- スピーカー or モニターイヤホン
ベーシック3パターンのスクラッチ解説
ここからは、初心者にまず覚えてほしい3つの基本パターンを紹介します。これらは応用のベースにもなります。
1. ベビースクラッチ(Baby Scratch)
動き:レコードを前後にゆっくり動かす
- フェーダーは使わず、フェーダーを開けたままでレコードを前→後→前→後と往復
- リズムに合わせて動かすことでノリを出す
- 赤ちゃんでもできる最初に覚えるべきスクラッチ
- レコードをコントロールする感覚を身につけましょう!
※「ターンテーブルに慣れる」ための重要ステップ
2. チャープスクラッチ(Chirp Scratch)
動き:レコードとフェーダーをハの字で動かし、“キュッキュッ”とキレのある音を出す感覚
- フェーダーを開けた状態から「開けて→閉じる」を音の前後で使う
- 動かす音の終わりでカット→切れ味が生まれる
- レコードを前に送ると同時にフェーダーを切る、レコードを戻す時にフェーダーを開ける
- レコードを「送る・戻す」の折り返しの部分の音がカットされるのでキレのある音が生まれる
- 中級者まで使える超定番技
3. トランスフォーマースクラッチ(Transformer)
動き:フェーダーを細かく刻んで音を連打する
- レコードを前後させながら、フェーダーでリズミカルに刻み音を出す
- フェーダーを閉じた状態から、レコードを送り、出したい音の数だけフェーダーを指で叩いてフェーダーを開ける
- 戻りの場合も同様
効率よく上達するための練習方法
1日10分の練習サイクル
- 最初の2分:スクラッチの方法とスクラッチの音を確認
- 次の5分:1つのパターンを集中して反復練習
- 残り3分:録音 or 動画撮影してスクラッチ音やレコード側の手の動きやフェーダー操作を確認する
具体的な練習のコツ
- 最初はゆっくり・正確に動きを確認しながら覚える
- 鏡やスマホでフォームをチェック
- 好きなビート(70〜100BPM程度)で反復練習
よくある質問と初心者の失敗例
Q:正確に音が出すことができない
→ フェーダーを動かすことを意識しすぎて力んでいる可能性があります。フェーダーを操作する際は、力まず軽いタッチで動かすと理想の音が出せるようになります。
Q:レコード側の手首が疲れる
→ 手首ではなく、指と腕全体でレコードを動かすように意識しましょう。
Q:練習にはどんな音を使えばいいの?
→ 「Ahhh」「Fresh」などの定番スクラッチ音源が最適です。バトルブレイクスやスクラッチ音源集を使いましょう!
まとめ|明日から1日10分の習慣を始めよう
スクラッチは難しそうに見えますが、正しい方法で毎日10分だけ練習すれば確実に上達します。
初めはぎこちないスクラッチですが、少しづづ練習することでぎこちなさは無くなり、今回紹介した3つの基本のスクラッチをマスターするだけでも、玄人感を出せるようになります。
次のステップとしては、YouTubeの解説動画と合わせて複合パターンを練習したり、自分のスクラッチを録音してSNSに投稿してみるのもおすすめです!
今回紹介したスクラッチを極めて、かっこいいDJプレイを披露しましょう!
それでは最後までご覧いただきましてありがとうございました!